お金はおっかねえ

我が家には煙草を吸う人間がおらず、その影響もありこれまでに生まれて一度も煙草を吸ったことがなかったのですが、ここ数日間にいろいろあり結果的に精神面に大ダメージを負い「本当にこれでストレスとかがカッ飛ぶなら…」とついに手を出すことを決意しました

ツイッターでフォロワーに聞いたり、インターネットで調べながら、コンビニのレジの前で目当てのタバコの番号を探していると店員が会計だと思いこちらをジッと見つめてくるので

別に悪いことをしているわけではないのに冷や汗でびっしょりになりながらレジに誰かが並ぶのを遠目で確認しながらその後ろに並びその隙に必死に番号を確認してやっと購入に至ったのですが、いざ吸ってみると緊張もあったのかもしれませんが味も何もわからないんですねこれが。

当然なにかスッとするわけでもなくもう何か「俺は何やっているんだ……」と余計に虚無感に襲われて一緒に買った甘いパンをかじりながらトボトボ帰ってました、侍です。

 

 

 

 

 

突然ですが皆さんは人生において”盗み”を働いた経験はありますか?

 

 

 

僕は小学生の頃に親が生活費を管理していた戸棚からお金を盗んでしまったことが一度だけあります、今日はその時の話を少ししたいと思います。

 

我が家にはお小遣い制度というものがなく、家族と買い物に出かけたりする場以外でお金をやり取りする場面に出くわすことはほぼありませんでした、そのためその頃の僕はお金の価値観についてイマイチ知識が足りておらず

なんと僕がくすねたのは1万円札という大金でした。

 

我ながら今思うとこのチョイスはセンスの塊としか言いようがない、僕は潜在的にクズの素質を秘めているのでしょうか。

それにしても子供というのは恐ろしいですね。

 

もし僕が今あの頃に戻ってお金を盗まなければならな買ったとしたらきっと良くて千円札だと思います、子供ってほんと大胆ですね。

 

行動に起こしたのは早朝、親が寝てる寝室のすぐそこに戸棚はあるのですが、そーっとその棚を開けて中に入れてあったお金から一万点札を抜き取って僕は家を飛び出しました

 

そもそも何故そうなるに至ったのかというと、単純にお金を使うことに対する興味が湧いた時期で

僕はその1万円札を何とかして使ってみたいという気持ちでいっぱいだったのです。

 

僕がチャリをカッ飛ばして向かったのは近所にあるゲーム屋さん、店内でポケットに入れて握りしめた1万円札を汗でびっしょりになりながら死守して僕が手に取ったらゲームは………

 

 

 

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みんな大好き「ニンテンドックス DS」

 

 

 

こいつ親から盗んだ金でなんちゅー可愛い買い物をしとるんだと当時の自分に言ってやりたい。

しかも別に最初からこのソフトが欲しいとかではなく衝動的に手に取ったのがニンテンドックスって……ロックマンとか、マリオとか、もっとあったと思うんですがね。

 

とにかく僕はこのニンテンドックスを買い、自転車のカゴに投げ入れてポケットには5700円程のお釣りを入れて次に向かったのはその時1番の友人だった「ウッチー」の家でした

 

盗んだ金でゲームを買ったことに対する罪深さが無いのか?と言われるかもしれませんがこの時の僕のことは今でもよく覚えてます

 

先程も言いましたが、我が家にはお小遣い制度などはなく

自分でお金を出して買い物をするという経験がありませんでした

当然金銭感覚も、お金それぞれの価値観もよくわかっていません

1万円という大金を稼ぐのにどれくらいの労力を要するのか、そもそも1万円札と千円札の違いもよくわかってませんでした

 

結論から申しますと

 

 

「この紙切れ一枚なくなったくらいバレんやろ」

 

 

という気持ちでした、悪びれる様子が全くなかったんですね………。

 

ウッチーの家について早速ニンテンドックスを開封しひとしきり遊んでいると、外は気づいたら大雨が降っていました。

少ししてからウッチー宅の電話が鳴ります、するとウッチーのお母さんが部屋に帰ってきて僕にこう言いました

 

 

「お父さんからだよ」

 

 

僕が電話を変わると、大雨なのでそちらに迎えに行くという旨の電話だったので

そのことをウッチーたちに伝えて、駐輪場に自転車を置かせてもらってから父の到着を待ち

しばらくすると車に乗った父がやってきて、僕はそのまま車に乗りました。

 

何故わざわざ父が迎えの車を寄越したのか、カンのいい方なら何となくわかるとは思うのですが、はっきり言ってこの時の僕は分かっておらず「ま、雨降ってるしな」くらいに思って車の助手席でぼーっとしていると

 

 

「お前、家の金盗ったやろ」

 

 

僕は生まれて初めて”血の気が引く”というものを体験しました

いや、そりゃ1万円もの大金が消えていたらフツー気づくのは当たり前ですが

この時の僕はガチでびっくりしました、お分かりかもしれませんがこの時から僕はバカなのです。

 

僕はこの時「盗ってない!!!盗ってない!!!」と泣きながら必死に嘘をつき通し、バレてるとは思うのですが決して口を割らない僕に観念した父親はそれ以上は聞いてきませんでした

 

そして僕は、買ってあげた覚えのないニンテンドックスを持っているのがバレるとヤバいのでソフトを窓から投げ捨て

五千円という大金がポケットに入っているとヒジョーにまずいのでそれは家の近くの土に埋めました。

 

この事件が起こってから父は僕に毎月500円のお小遣いをくれるようになり

僕もその500円玉で自分でコロコロコミックを買うことで

 

「なるほど、この雑誌を買うだけで俺の1ヶ月のお小遣いがほぼ消えるのか」

 

と、お金の大事さに気づくことができました。(数年後、1つのソシャゲにトータル50万ほど費やすハメになる男)

 

 

お金において1番恐ろしいのはお金がないことから生じる貧困ではなく、そもそもお金の価値がわからないという無垢さです

 

たとえ自分でお金を稼げる年齢でなくとも、自分で商品を手に取り、お店と金銭で取引をすることはとても大切な社会勉強だと思います、僕が将来もし結婚して子供ができることがあるなら僕の”親の金を盗む”血が目覚める前にお小遣い制度を設けることにします(笑)

 

 

 

 

 

 

 

話は変わりますが、前も言った通り僕は数日前から無職です

転職サイトでアルバイトの募集を眺めていてもそもそも働きたい!とは思っていないので何をやっても続かなそうだな…と思いながらも唯一これならやってもいいかも!と思ったもの(職種は伏せます)があり、面接に行ったのですが

合格の場合は2日以内に連絡しますと言われてからもう4日経ち、完全に心が折れている今日この頃。

 

時期が時期なだけに世間やツイッターのタイムラインでは新社会人が初出勤を控えた初々しいツイートやそれを尻目にわいてくる「これから新社会人になる人へ」というオトナ気取りのキッショい人生終わったオタクの長文謎ブラック企業マウント自分語りツイートで溢れていますが

そのタイムラインの流れに逆行するかの如く自分の人生悲観と何とかしてまともに働かずに済む方法を探し喚いている自分が1番「人生終わってるな」ということは明白で

 

夜中に酒に酔って呟いた祖国への愚痴ツイートを酒が抜けて賢者モードになった状態で泣きながら全て削除する日々を繰り返している次第です。

ここまで落ちぶれても僕は遊ぶ金は欲しいので「何かしらの稼ぎ口を作らなければならない」という気持ちはあります

 

逆に、こうなってくると世間にいう”ニート”をやってる人って、この状態から本当に働かないことを選択して

それを家族も受け入れてくれているということなので本当に恵まれているんだなと思います

 

明日も散歩がてらにバイトを探しに行きます、6月のイベントまでに同人誌の印刷費も飛行機代も用意しないと本当にヤバいので…!

 

 

 

人生って、クソ。